コロナ禍だから、というわけではなく、それ以前から一部薬の出荷が滞っています。


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ジェネリック(後発品)を製造販売する会社で正しく薬が作られていなかったことからスタートした薬不足

その後、作業工程の見直し等で滞る製造ライン

中には、製造工程を逸脱したことが発覚し、出荷ができなくなる薬もありました。

それならば、と他のメーカーの薬を、となり生じる需要のアンバランス

結果、出荷制限となり、注文実績がない新規の薬局が注文することはできなくなり患者さんへの調剤が難しくなる現状

そんなバタバタのなか、始まったコロナ禍

ワクチン接種の副反応への対策もあり、気が付いたら解熱剤を咳止めや風邪薬、漢方などの需要が高まり、色々な薬の供給が滞るようになりました。

というか、いまだに一部の薬の流通が滞っており、国はジェネリックを推進しているのにジェネリックが手に入らず先発で調剤することも多々あります。

でも、正直なところ、これだけ物の値段が上がっているのに、薬だけ値下げしようとすることが無理があると私は感じています。

だって、安い薬なんて、値上げしたうまい棒より安いんですよ!!

作れば作るほど赤字になるんじゃないの?と邪推してしまいます。

幸い勤務先周辺の病院は理解があり、意思の疎通ができているので無茶な処方がくることはないのですが、なかなかに難しい場面に出くわすことはあります。

普段利用している患者さんの薬はできる限り、確保しようとどの薬局も動いています。

それでも時には先発になったり、薬の変更を余儀なくされる場合がでてきます。

どうか、”薬局が悪い”という断定的な見方だけは避けていただけると幸いです。。。